繰上返済について

ここでは繰り上げ返済についてご説明します。 繰り上げ返済とはどういう性質のものなのか、しっかりおさえておきましょう。

キャッシングカードを利用して限度額までのお金を引き出す場合でも、希望した金額を一括で借りる場合でも、お金の返し方は一括で返済期日までに支払う方法と、ローンを組んで毎月少しずつ返していく方法の二つに絞られます。

一括返済が難しい場合には、少しずつローンで返していく方法が便利です。 ところが、ローンを組むということはそれだけ完済までの期間が長くなることを意味します。 そのため、その分だけ利息も増えていくことになります。

利息を増やさないためには、できるだけ早くローンの支払いを終えることが望ましいということがお分かりいただけると思います。

そこでぜひお勧めしたいのが、繰り上げ返済です。 繰り上げ返済とは、賞与や臨時収入などでまとまったお金が入ったとき、あるいは余裕のあるときなどに、その月の返済額以上の金額を返すことを指します。

返済をするべきである残額すべてを支払うことを全額繰上返済、返済残額の一部をまとめて返済することを一部繰上返済と言います。

一部繰上返済をすればお金を返す期間は短くなりますし、全額繰上返済を行う場合は返済がそこで終了することとなります。

一般的に返す期間が長くなればなるほど借りたお金に対する利子は高くなるので、繰上返済を行えば返す期間が短くなり、最終的に返すお金の合計金額も少なくなります。

繰上返済にデメリットはありませんので是非余裕があるときには少しでも繰り上げてお金を返すようにしましょう。 繰り上げ返済はいつでも行うことができます。 繰り上げ返済の金額に特に制限はありませんから、積極的に繰り上げ返済をしていきましょう。

繰上返済に関して、一つ注意したいことがあります。

ローンを組んで返済する場合、毎月決まった日に決まった金額があなたの口座から引き落とされますが、それとは別に、その翌月の支払い額が確定する日が決められています。 この日を締日といいます。

翌月の支払い金額が確定する締日までに繰り上げ返済の手続きを終えないと、翌月の支払いはすでに確定しており、翌月の支払いには反映されないので注意しましょう。 一般的に、支払額が確定する締めの日が１５日、支払いは翌１０日などと決まっていることが多いです。

繰上返済をする場合は、事前に返済しているキャッシング会社の相談員に早期支払いについて相談をすると良いでしょう。 繰り上げ返済はいつでも可能ですが、上記のような締日のことを考えあわせて繰り上げ返済をすることをお勧めします。

また、もう一つの注意事項として過剰に繰り上げ返済を行うことで生活が苦しくなることがないように、十分に気をつける…という点も、ぜひ注意しておきたいところです。

繰り上げ返済をすることで支払い総額が減り、返済期間も確かに短くなりますが、自分の限度を超えた額を繰り上げ返済にあててしまうと、生活自体がなりたたなくなります。

返済しながら生活していく中では、急に病気になったりお金が入り用になることもあるでしょう。 そのような時にも対応できる金額を、手元にある程度残しておく必要があります。

繰り上げ返済のしすぎで生活が苦しくなり、結果として通常の返済ができなくなってしまうのでは意味がありません。 計画的に返済していくことが大切ですから、よく考えてお金を返していきましょう。

返済期間が長ければ長いほど、お金を借りているという意識が薄れてしまいがちです。 そして借りたお金を完済する前に新たに借り入れを行ってしまい、結果、支払いが難しくなるケースもあります。

自分の借り入れ状況を日頃から定期的に確認し、少しでも早く支払いを終えるように心がけましょう。